アーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)はオリンピックの正式競技の中でも代表的な種目であり、多くの方が楽しみしていると思います。
また、日本代表のレベルも高く、メダルも期待できるため、その点でも注目度が高い種目です。
今回は東京オリンピック(東京五輪)のアーティスティックスイミングの日程や会場、競技ルールや歴史、さらに見どころについてご紹介します。
目次
東京オリンピック アーティスティックスイミングの日程
東京オリンピックのアーティスティックスイミングの日程は8月2日(月)~8月7日(土)です。
詳細は下記の通りです。
女子デュエット
8月2日(月) | フリールーティン予選 19:30-21:30 |
8月3日(火) | テクニカルルーティン 19:30-21:00 |
8月4日(水) | フリールーティン決勝,表彰式 19:30-21:00 |
女子チーム
8月6日(金) | テクニカルルーティン 19:30-21:00 |
8月7日(土) | フリールーティン,表彰式 19:30-21:10 |
東京オリンピック アーティスティックスイミングの会場
東京五輪の水泳会場となる東京アクアティクスセンターの完成披露。
コロナ禍で、本日までお披露目を延期していました。
競泳の池江璃花子選手や飛び込みの寺内健選手がデモンストレーションを披露。
大会まで感染拡大防止対策と機運醸成という険しい道のりですが、両立目指して。 pic.twitter.com/ucdSNdEDkj— 木村基成/都議会議員/世田谷区/都民ファーストの会 (@kimura_motonari) October 24, 2020
東京オリンピックのアーティスティックスイミングの会場は東京アクアティクスセンターです。
東京オリンピックで新設された施設の一つです。
オリンピックのアーティスティックスイミングの他、飛び込みや競泳、パラリンピックの水泳の会場でもあります。
さらに詳しい情報は東京アクアティクスセンターの詳細をご覧ください。
2020年10月24日に完成式典が行われ池江璃花子さんも泳ぎを披露し「泳ぎやすかった」とコメントしております。
きっと素晴らしい会場なのでしょう。
東京オリンピック アーティスティックスイミングの競技ルール
東京オリンピックのアーティスティックスイミングの競技ルールを見ていきましょう。
まず種目はデュエットとチームに分かれます。
デュエット2人、チームは8人の演技となります。
デュエット
チーム
どちらも行う競技は同じで、テクニカルルーティンとフリールーティンになります。
テクニカルルーティンは2分20~50秒の曲の中で決まった8つの動きを入れる演技を行います。
一方のフリールーティンは3~4分の曲の中で自由に演技を行います。
採点基準についてもデュエットとチームは同じで、主に完遂度、構成、音楽の使い方、同調性、難易度、表現力、音楽の解釈となります。
テクニカルルーティンは技術的な部分の採点のウエイトが大きいですが、フリールーティンはテクニカルルーティンと比較して、表現力と技術性がのウエイトが大きくなります。
試合の進め方としては、デュエットはフリールーティンとテクニカルルーティンで予選を行い、合計点の上位12組が決勝に進出し、フリールーティンを行います。そして既に実施済みのテクニカルルーティンとの合計得点で順位を決定します。
一方、チームについては予選は無く、全チームがテクニカルルーティンとフリールーティンを行い、合計得点で順位を決定します。
東京オリンピック アーティスティックスイミングの歴史

アーティスティックスイミングの歴史を見ていきましょう。
起源は1800年代後半のイギリスでのウォーターバレエ(スタントスイミング)といういわゆる水中バレエと言われております。この時は男性中心の競技だったようです。
その後、ドイツのアーティスティックスイミングを合わせた大会が1900年初め行われ、これがアーティスティックスイミングの基礎になったと言われております。
徐々に女性向いた種目と認識されるようになり、1920年代にはドイツやカナダの女子の競技大会が行われ、1934年にはシカゴの万国博覧会でパフォーマンスが行われました。
この頃からシンクロナイズドスイミング(シンクロ)という言葉が出てきます。
オリンピックの正式種目となったのは1984年のロサンゼルスオリンピックからとなります。
競技構成も歴史的に大きく変わってきた競技でもあり、2000年のシドニーオリンピックまではあまり激しい動きのない、全体的に落ち着いた演技が主でしたが、近年は激しい動きやジャンプなど多種多様な演技構成になっており、採点基準も大きく変わってきております。
それに伴い、かつのて強豪国のアメリカやカナダは好成績を収めておらず、ルールに対応した国が上位に入っている形となっております。
昔からシンクロという言葉で馴染みがある方も多いと思いますが、2018年よりアーティスティックスイミングに競技名が変更となりました。
理由としては、これまでは同調性というのが主な評価ポイントとなっておりましたが、同調性も含めた芸術性が評価される競技となっており、アーティスティックスイミングの方がふさわしい名前と判断されたためです
歴史的な実力を見ると、ロシアが文字通り圧倒的で、中国がそれを追う形になっております。
3位以降はウクライナやイタリアなどの欧州の国と日本も強豪国の中に入っております。
ロシアと中国は頭1つ抜けておりますが、3番手は非常に実力が拮抗している状況と言えます。
東京オリンピック アーティスティックスイミングの見どころ
11/12~15、 #アーティスティックスイミング の日本選手権が実施されました🏊♀️#マーメイドジャパン は力強い演技を披露し、高得点を獲得🌟大会のメイクは #コーセー の商品で、衣装や曲に合わせて開発しました!
コーセーはAS日本代表オフィシャルスポンサーです。今後も選手の活躍を応援します🎶📣 pic.twitter.com/7eXg1UsEv0
— コーセー / KOSÉ 公式 (@koseofficial_jp) November 17, 2020
東京オリンピックのアーティスティックスイミングの競技としての見どころは各国の表現力だと思います。
衣装や曲の違いから、構成の違いなど、実に多彩です。
特に近年は同調性だけでなく、難易度の高いジャンプなどの大技も見られ、さらに見どころの多い競技となってきております。
特にロシアや中国の演技はレベル高いので楽しみです。
一方、大会としての見どころは何と言っても日本がメダルを獲れるかどうかというところです。
前回大会のリオ五輪では素晴らしい演技で3位入賞となりましたが、直近の国際大会である2019年の世界選手権ではライバルのウクライナに敗れ4位でした。
日本代表(マーメイドジャパン)の井村監督も「今のままでは厳しい」というコメントも出しており楽観視できる状況ではありません。
しかしながら現地開催ということで国民の期待も高まっており、これまでにも増して楽しみにしている方も多いと思いますので、是非選手達には頑張ってもらいたいですね。