サッカー

東京オリンピックサッカー日本代表の戦術・システム予想!金メダルを獲得するには?

オリンピックサッカーは各国サッカー協会の緻密な育成計画と現場で指揮を執る監督、コーチングスタッフ、ピッチで実際にプレーする選手達の能力を集結して後のワールドカップでの活躍に繋げたい年齢制限のあるアンダーカテゴリー(U-23)の世界大会です。

自国開催という出場チームのなかで唯一のアドバンテージを有する日本代表は夢の金メダルを獲得する絶好のチャンスでもあります。

代表チームの活動はスカウティング・選手選考から始まり戦術やシステムのプランニング、スターティングメンバーの選定、選手交代の判断など監督の思考と采配が試合の内容や結果に大きく影響を及ぼします。

東京オリンピック・男子サッカーが金メダルを獲得するための要素を様々な角度から考察をしてみたいと思います。

それでは詳しく見ていきましょう。

2000年シドニー五輪トルシエ氏以来の兼任監督

まずは東京オリンピックサッカーの監督について見ていきましょう。

23歳以下の年齢制限がある五輪代表(東京オリンピックは24歳以下になる見通し)を指揮するのはA代表も兼任する森保一監督です。

2002年日韓ワールドカップのトルシエ監督は黄金世代と呼ばれた1999年ワールドユース(U-20)の準優勝チーム(FIFA国際サッカー協会が主催する世界大会での日本最上位の成績)。ベスト16に進出した2000年シドニー五輪(U-23)チームの育成年代とA代表を兼任してフラット3と呼ばれる守備戦術を若い世代から浸透させて日本史上初のワールドカップ本大会で決勝トーナメント進出を果たしました。

ミシャから受け継いだシステムと戦術

選手時代に「ドーハの悲劇」を経験し、監督に就任してからは3度のJリーグ優勝へ導いたサンフレッチェ広島・森保監督の代名詞は3-4-2-1システムでした。

現役時代にオシム監督(元日本代表監督)の元でプレーした“ミシャ”ことペトロヴィッチ監督(現コンサドーレ札幌)が指揮した広島時代にコーチを経て監督に就任した森保監督は“ミシャ”が浸透させたシステムを引き継いでマイナーチェンジを施しております。

具体的な戦術としては、3DFで幅を取り、GKと中央のMF1人を加えて後方からのビルドアップ(パスを繋いで前進する)で攻撃をスタート。両サイドMFが高い位置(前方)にポジションを取る事により深さを生み出して1FW(トップ)の廻りのスペースを2シャドーが攻略するのが狙いの戦術です。

一方、ディフェンス時には両サイドMFが帰陣して5DFの様な陣形を創るシステムでもあります。

 

この戦術を発揮するには、前提として、3DFが相手FWからプレッシャーを受けないポジィショニングとパスorドリブルで相手のファスト・ディフェンスライン(FW、MF、DFで組む3列ディフェンスのFWのライン)を安全な方法で超える戦術眼を持つ必要があります。

さらに、守備時には5DFのサイドバック、攻撃時にはFWのように高い位置でプレーできる運動量と単独でも果敢に仕掛けられるサイドに配置される選手の資質が伴って効果を発揮する戦術と言えるでしょう

逆に言えば、マッチする選手がいなければこの戦術は用いることができないですね。

森保監督のサンフレッチェ広島で活躍した選手・特徴

GK西川周作選手(現・浦和)ゴールマウスを守るだけでなく得意のキックでロングパスや状況に応じて優位にボールを展開させる事に貢献していました。

 

DF千葉和彦選手(現・名古屋)相手のプレッシャーに応じてプレーを選択できるインテリジェンスでビルドアップ能力を発揮。

風間八宏監督(前・名古屋)の元でのプレーを見たかった選手です。

 

MF青山敏弘選手(広島)ロングパス1本でビックチャンスを生み出し、勝負所ではミドルシュートで勝利に導くチームの心臓とも言えるプレーヤー。

 

MFミキッチ選手(2018年・湘南で引退)はミシャ式をプレーで体現した選手で脅威の運動量で上下動を繰り返しスピード感溢れる積極的な仕掛けでチャンスを演出しました。

 

続いてFW佐藤寿人選手(現・千葉)です。

オフザボールの動き出しで相手DFを置き去りにしてゴールを量産(J1歴代2位、161得点)青山選手からのピンポイントパスをゴールに流し込む姿を幾度も見た必勝パターンでした。

日本人選手のストロングポイントを活かしやすいシステム?

自国開催で予選がないU-23(五輪代表世代)の強化試合で採用されているのも同じ3-4-2-1システムですが2018年ロシアワールドカップでベスト16に勝ち残った当時、コーチを務めていた森保監督は次回のワールドカップへ向けたA代表アジア予選でも継続して4-2-3-1システムで戦っています。

2018W杯の直前で解任されたハリルホジッチ監督は日本人があまり持ち合わせていない対人プレーの強度や直線的に縦方向に早くボールを入れる攻撃戦術を採用しようとしていました。

しかしながら、2010年南アフリカW杯でPK戦の末、惜しくもベスト8を逃した岡田武史監督(現FC今治オーナー)や2014年ブラジルW杯のザッケローニ監督、2018年ロシアW杯では技術委員長から急遽、就任してベルギーとの歴史的な試合が印象的な西野朗監督(現タイ代表監督)など、近年のA代表監督は日本人選手の特徴を考慮して大まかに分類したら4-2-3-1と言えるシステムを採用してきました。(もちろん戦術面の違いはあります。)

広いスペースで個人能力を最大限に活かする戦い方とは対照的な、攻撃時、守備時の両方の場面で選手間の距離を近くに保つ組織戦術とユニット(3、4人)、コンビネーションで狭い局面を打開するのが得意な日本人選手にはバランス良く戦える同システムが最善のシステムのように定着してきたと思われます。

2006年ドイツW杯のジーコ監督は初戦のオーストラリア戦では3DFで臨みましたが逆転負けを喫し、2戦目以降は4DFを採用して本来の実力を発揮できないまま大会を去りました。

イタリアのビック3クラブ(ユベントスACミランインテル)で指揮を執ったザッケローニ監督が自身のアイディアをピッチに反映させて評価を高めたウディネーゼ時代の3-4-3システムを日本代表でも試みましたがうまくフィットせずに封印しました。

3DFシステムで成功を収めたのは兼任監督だったトルシエ氏だけのようです。

東京オリンピックサッカー日本代表が金メダルを獲得するには?

サッカー戦術は日々アップデートされて進化を続けています。

ボール・ポゼッション(保持)を主軸にプレッシング(相手ボール保持者にプレシャーをかけてプレーを制限してボールを奪うディフェンス)を融合させ、メッシのゼロトップ戦術などで世界を魅了したバルセロナペップ・グアルディオラ監督をご存じの方も多いと思います。

ペップ・グアルディオラ監督は次に就任したバイエルン・ミュンヘンでは偽サイドバックと呼ばれるようになった新しい戦術を駆使してブンデスリーガ3連覇を達成しました。

さらにその後にチャレンジしたプレミアリーグのマンチェスターCでも2年目にはチャンピオンに輝き翌年には2連覇を成し遂げました。

監督として12年間で9回のリーグ優勝を誇る彼のチームを凌ぎ圧倒的な強さで今季のプレミアリーグを制したリバプール(南野拓実選手も所属)ユルゲン・クロップ監督(ドルトムント時代の香川真司を指導)の代表的な戦術は通称ストーミングです。

ストーミングとは選手が自分のポジションに縛られずに前方に向かって次々とプレッシャーをかけて相手ゴールに近い位置でボールを奪い返して素早くカウンターを繰り出すのが特徴的です。

毎週リーグ戦で試合をする所属チームと、限られた期間で選ばれた選手のみで戦う代表チームでは戦術のクオリティに差が出てしまうのは否めませんが、現在サッカーでは攻撃時(自チームがボールを保持)と守備時(相手チームがボールを保持)で選手の配置を変える可変システムと呼ばれる戦術は基本的となり、攻守が入れ替わる場面での対処方法など細部に渡ってプレーをデザインされている場合が多いです。

また、相手チームに合わせて戦術を立てることの精度も昔に比べて格段に上がってきております。

それら全てを加味した上で、自らの選手のポテンシャルを最大限に引き出し、チームとして対戦相手を上回る総合力(戦術×システム×選手の能力)を発揮することで初めて勝利を掴むことができます。

つまり、東京オリンピックサッカーの日本代表が金メダルを獲得するには、選手の能力だけでなく、監督による日本代表にとって最適なシステムの採用と最高のパフォーマンスを発揮できる戦術を構築できるかが鍵と言えるでしょう。

システムと戦術がいかに重要性かがご理解いただけたと思います。

日本代表の戦術についてはまだ確定的なことは言えませんが、本戦までに仕上げてくれることでしょう。

戦術予想はサッカーの楽しみの1つですので、是非各自で思いを巡らせていただければと思います。

以上、戦術予想と日本代表が金メダルを獲得するには?でした。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です