体操

東京オリンピック体操団体│男子女子の出場国と強豪国は?

オリンピックの体操競技については、団体総合で男子が優勝、さらに内村航平選手が個人総合で2連覇など日本国民が熱狂した競技の1つです。

それだけに非常に注目度の高い競技と言えます。

今回は東京オリンピックでの体操団体の出場国と強豪国、さらに日本の状況についてご紹介します。

東京オリンピック体操団体の出場国

東京オリンピック体操団体の出場枠は男女それぞれ98名です。

その中で、団体に必要な4名以上の出場枠を持った国が出場国となります。

まずは出場資格を見ていきましょう。

 

東京オリンピックの出場資格

1.2018年世界選手権団体決勝の上位

団体決勝上位3か国、各国4名=計男女12名ずつ

■男子

優勝:中国

準優勝:ロシア

3位:日本

■女子

優勝:アメリカ

準優勝:ロシア

3位:中国

 

2.2019年世界選手権団体予選上位

1で出場権を獲得した国を除く、団体予選上位9か国、各国4名=計男女36名ずつ

■男子

1位:ロシア(1で出場枠獲得済み)

2位:中国(1で出場枠獲得済み)

3位:日本(1で出場枠獲得済み)

4位:ウクライナ

5位:イギリス

6位:スイス

7位:アメリカ

8位:台湾

9位:韓国

10位:ブラジル

11位:スペイン

12位:ドイツ

■女子

1位:アメリカ(1で出場枠獲得済み)

2位:中国(1で出場枠獲得済み)

3位:ロシア(1で出場枠獲得済み)

4位:フランス

5位:カナダ

6位:オランダ

7位:イギリス

8位:イタリア

9位:ドイツ

10位:ベルギー

11位:日本

12位:スペイン

 

3.2020年個人総合ワールドカップシリーズポイント合計上位

2019年世界選手権団体予選12位内の国の中かつ、2020年個人総合ワールドカップシリーズポイント合計の上位3か国、各国1名=計男女3名ずつ

 

4.各大陸選手権個人総合決勝上位

各大陸の割り当てとしては、ヨーロッパ:2名、アジア:2名、アメリカ:2名、アフリカ2名、オセアニア1名、計男女9名ずつ

その他、予選大会の個人総合や種目別での上位入賞者、ワールドカップシリーズのランキング上位の選手が個人として出場権を獲得できます。

 

5.開催国枠

1~4で枠を獲得できなかった場合のみ、男女1名ずつ(日本は男女ともに自力出場可能なため不使用)

 

正式な出場国は一覧表として発表はされておりませんが、男女ともに2018年と2019年の世界選手権で上位の国は出場確定です。

日本は男女ともに出場権を獲得しております。

具体的には下記の通りです。

 

男子団体総合の出場国(確定)

中国

ロシア

日本

ウクライナ

イギリス

スイス

アメリカ

台湾

韓国

ブラジル

スペイン

ドイツ

 

女子団体総合の出場国(確定)

アメリカ

ロシア

中国

フランス

カナダ

オランダ

イギリス

イタリア

ドイツ

ベルギー

日本

スペイン

他に国ついても出場国が確定しましたら追記致します。

 

東京オリンピック体操団体の強豪国

 

東京オリンピック体操団体の強豪国を男子と女子に分けて見ていきましょう。

 

男子団体の強豪国

男子については日本、中国、ロシアがの3強と言えます。

2016年のリオオリンピックでは優勝が日本、準優勝がロシア、3位が中国でした。

この時の日本は個人総合で2連覇を達成した内村航平選手、床の達人で世界選手権でもメダルを獲得していた白井健三選手、さらにロンドン五輪を経験している加藤選手、山室選手、田中選手という経験豊富な選手が揃った非常に強力なメンバーでした。

一方のここ2年の世界選手権については下記の通りの結果になっております。

 

世界選手権体操男子団体総合の結果

■2019年(シュツットガルト)

優勝:ロシア

準優勝:中国

3位:日本

 

■2018年(ドーハ)

優勝:中国

準優勝:ロシア

3位:日本

 

リオオリンピックで金メダルを獲得した日本は強豪国ではありますが、東京オリンピックでの金メダルは黄色信号と言えそうです。

理由としては、内村航平選手がかつてほどの力を出せなくなったとことや、白井健三選手が大幅に調子を落としてしまったことなどによる戦力低下などが挙げられます。

2018年までは日本には世界選手権の個人総合で内村航平選手や白井健三選手など個人総合も含め、複数の競技でメダルを獲れる選手がいました。

ただ、現在の日本は少し選手層が薄くなっている状況で、逆にロシアや中国にはメダルクラスの選手が多いです。

 

2019年世界選手権の個人総合で優勝のニキータ・ナゴルニー選手(ロシア)

 

2019年世界選手権の床運動で3位の肖若騰選手(中国)

 

内村選手は一時的に調子を落としているという状況ではなく、本人も話している通り、若いころのようなパフォーマンスが出せなくなっているようです。

昔は当たり前にできていたことができなくなり、その事実を受け入れられず、モチベーションの低下から持ち直すのが難しい時期もあったようです。

しかしながら、今は自分でにできるベストのことは何かということを考え、種目を鉄棒に絞って東京オリンピックの日本代表を目指しております。

一方の白井健三選手もかつては世界選手権の床で銀、総合で銅など、世界トップクラスの選手でしたが、けがに悩まされ、メンタルでも落ち込み、非常に調子を落としてしまいました。

しかし、2019年の全日本からは徐々に本来の演技ができるようになってきました。

調子が戻れば世界トップクラス選手に戻れるかもしれません。

また、日本選手では2019年の世界選手権で個人総合で6位と上位に食い込んだ萱和磨(かやかずま)選手など若手の選手も育ってきております。

日本はそもそもメダル候補ではありますが、この辺りがうまくかみ合えば金メダルも夢ではないでしょう。

女子団体の強豪国

一方の女子の強豪国はアメリカ、ロシア、中国の3強です。

その中でもアメリカが頭1つ抜けている状況です。

2016年のリオオリンピックは優勝がアメリカ、準優勝がロシア、3位が中国、日本は4位でした。

ちなみにアメリカはオリンピック2連覇です。

 

一方の世界選手権の結果は下記の通りです。

 

世界選手権体操女子団体総合の結果

■2019年(シュツットガルト)

優勝:アメリカ

準優勝:ロシア

3位:中国

 

■2018年(ドーハ)

優勝:アメリカ

準優勝:ロシア

3位:中国

 

2019年の世界選手権ではアメリカは個人総合優勝のシモーネ・バイルズ選手を始め、各種目でメダルラッシュでした。

団体総合でもトータル171.629点で、2位ロシアの162.863や3位中国の162.396点から大きな差をつけての優勝です。

オリンピック3連覇が正直見えてきている状況と言えます。

 

続いて日本に注目してみます。

日本は2018年の世界選手権では6位という好成績でした。

この時は個人総合で銀メダルのエース村上茉愛選手を中心とした世界で戦えるメンバーでした。

村上茉愛選手は2017年でも個人総合で4位、さらには床で金メダルを獲得した世界でもトップクラスの選手です。

 

村上茉愛の圧巻の演技(2017年世界選手権)

 

しかしながら、2019年の世界選手権は、村上茉愛が腰痛に悩まされ、世界選手権出場権を獲得できず、エース不在の個人でメダルクラスの選手がいない状況での戦いとなりました。

確実に戦力ダウンしていたため、ベスト8にも入れませんでした。(個人総合で13位の寺本明日香選手や17位の畠田瞳選手は健闘しました。)

さらに、日本の主力選手である寺本選手も2020年2月に左アキレス腱断裂というケガをしてしまうなど雲行きが怪しくなっております。

よって、リオオリンピックの時ほどメダルに近いという状況ではありません。

メダルを目指すのであれば、エースの村上茉愛選手の復活は必須だと言えるでしょう。

村上茉愛選手については2020年9月に開催された全日本シニアに出場しました。

ここでのパフォーマンスは非常に注目すべきところでしたが、後述の通りとても素晴らしい演技でした。

また、寺本選手についても是非復活して欲しいところですが、かなり大けがでしたので、2020年8月の時点で強化合宿に参加できるレベルまで復活し、2020年9月に開催された全日本シニアにも出場しました。

 

全日本シニア・マスターズ体操競技選手権大会(2020年9月22日)の考察

体操全日本シニアについては全選手がほぼ半年ぶりという久々の大会となりました。

その中で最も注目度が高かった一人は内村航平選手です。

内村選手については約1年ぶりの公式戦で、前述でも触れましたが鉄棒に絞っての出場でした。

内村選手はブレットシュナイダー(H:バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり懸垂=コバチ2回ひねり)と呼ばれる超技を盛り込むなど非常に攻めた演技構成で挑みました。

ブレッドシュナイダーは成功したものの、その後の車輪への連携につなげられず大幅の減点(約1点の減点)となりました。

それ以外はうまくまとめ、着地はピタリで昔の王者の着地を彷彿(ほうふつ)させるような素晴らしいものでした。

ただ、鉄棒で優勝した宮地秀享選手は15.366点で内村航平選手は14.200点とかなり大きな差があるという結果でした。(そもそも宮地秀享選手が素晴らしい演技をしたというのもあります。)

本人も演技に納得していないようだったので、完全復活まではまだ時間がかかるというところです。

一方の白井選手についても、跳馬で3位でしたが、かつては世界でもトップクラスと謳われた床ではひねり不足が目立ち、6位以内の入賞もありませんでした。

個人総合でも6位入賞はありませんでした。

まだまだ本調子ではなさそうです。

個人総合では優勝が萱和磨選手(86.988点)、準優勝が谷川航選手(85.965点)、3位が千葉健太選手(85.166点)でした。

萱和磨選手と谷川航選手が特に安定感があり、日本男子の体操をけん引していく選手であることを改めて感じさせられました。

ただ若手の良い演技の実力は多くの方が認めておりましたが「ロシアや中国には勝てないだろうなあ」「内村選手の全盛期に比べると。。。やはり内村選手は本当に偉大な選手だったのだなあ」という声もあり、世界を見据えるともう少しレベルアップが必要という印象です。

一方の日本のエース村上茉愛選手は攻めた演技をしつつも、非常にうまくまとまった演技でした。

個人総合でトータル56.600点で、2位で54.632の平岩優奈選手を大きく引き離しての圧倒的な優勝でした。

56.600点という得点は非常に高いものですし、村上茉愛選手の調子が戻ってきているのが伺えます。

「女子はやはり村上」という声もあり、多くの方が村上選手の復帰を喜んでいることでしょう。

一方の寺本明日香選手については復活を急ぐことなく、敢えて難易度の低い演技で挑みました。

半年で復活できればいいという考えがあるようで、少しずつ難易度を高くしていくようです。

ただそれでも段違い平行棒では2位に入賞するなど、寺本選手らしい素晴らしい演技が見られ、復活の兆しが見られました。

その他詳しい結果は下記をご覧ください。

 

全日本シニア・マスターズ体操競技選手権大会(2020年9月22日)の結果・男子

 

全日本シニア・マスターズ体操競技選手権大会(2020年9月22日)の結果・女子

出典:http://www.sohgoh.info/senior/result.php

 

終わりに

体操団体について、男子日本は近年強豪国として君臨しておりましたが、前述の通り、東京オリンピックはリオオリンピックのように万全という状況ではありません。

ただ、そもそも総合力で強い点や内村選手の白井選手の復活への期待や萱選手など若手の躍進などプラス要素はありますので、2連覇と言わずとも何とか上位に食い込んで欲しいですね。

内村選手と白井選手はまだ本調子ではありませんが、本人が一番それを理解しているはずです。

二人のことはあまりとやかく言わず、本人の力を信じて応援したいところです。

一方の日本女子については村上選手の調子が戻りつつあるのが非常に大きいですね。

寺本選手についても少しずつ復活の兆しが見え、インタビューの内容からもメンタル面でもとても落ち着いてるのが伺えました。

日本は男女ともに苦難の多い状況ですが、日本国民としては体操は非常に期待の大きい競技ですので、なんとかこの難局を乗り切り、東京オリンピックは頑張って欲しいところですね!

次は2020年12月に全日本選手権が行われる予定ですので、今後も注目して参ります。

 

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