ソフトボール

東京オリンピック女子ソフトボール│出場国と強豪国は?日本がアメリカに勝つためには?

女子ソフトボールについては2008年の北京オリンピックで上野由岐子投手の好投や日本が初優勝に熱狂したことは記憶に新しい方も多いと思います。

東京オリンピックで正式競技となっている女子ソフトボールは日本国民にとっては非常に注目度の高い競技の1つと言えるでしょう。

今回は東京オリンピックの女子ソフトボールの出場国と強豪国についてご紹介します。

なお、オリンピックにおけるソフトボールは女子のみのため、女子ソフトボールにフォーカスしてご説明します。

それでは詳しく見ていきましょう。

女子ソフトボールにおいてオリンピックの位置づけ

まずは女子ソフトボールにおいてオリンピックの位置づけをご説明します。

女子ソフトボールの主要な国際大会は下記です。

 

女子ソフトボールの主要な国際大会

  • オリンピック(2008年の北京五輪を最後にソフトボールは正式競技から遠ざかったいたが、2021年の東京五輪で正式競技に採用)
  • 世界選手権(2年ごとに開催、最後は2018年)
  • JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会(毎年開催)
  • USAインターナショナルソフトボールカップ(毎年開催)

 

上記の中で選手達にとっての優先度、また国民にとって最も注目度の高い大会はオリンピックです。

オリンピックにかける選手たちの思いの熱さは、選手達が「東京オリンピックに向けて」というキーワードを度々出しているところからも伺えます。

また、アメリカ代表で北京オリンピックでエースを務めたキャット・オスターマン投手は現役を引退しておりましたが「最後に金メダルで終わりたい」という強い思いから東京オリンピックに出場するために現役復帰しております。

ちなみにキャットオスターマン選手は1983年生まれ、上野由岐子選手は1982年生まれとどちらもほぼ同世代の超ベテラン選手です。

オリンピックはまさにソフトボール界の最高峰の大会と言えるでしょう。

東京オリンピック女子ソフトボールの出場国

東京オリンピック女子ソフトボールの出場枠は6枠です。

出場資格は開催国枠、世界選手権の優勝、各大陸予選の通過ですが、すでに出場国は決まっております。

日本については自力で出場できるレベルですが、開催国枠での出場となっております。

 

出場国

  • 日本
  • アメリカ
  • イタリア
  • メキシコ
  • カナダ
  • オーストラリア

 

東京オリンピック女子ソフトボールの強豪国は?

 

東京オリンピック女子ソフトボールの強豪国は非常にはっきりしていてアメリカと日本の二強です。

東京オリンピックでも間違いなくこの2チームが決勝戦でぶつかることになるでしょう。

 

まずは現在の世界ランキングと主要な国際大会の結果を見てみましょう。

 

世界ランキング(2019年12月31日時点)

1.アメリカ

2.日本

3.カナダ

4.プエルトリコ

5.メキシコ

6.台湾

7.中国

8.オーストラリア

出典:https://rankings.wbsc.org/ja

ランキングポイント的にはアメリカ、日本、カナダは近いところにいますが、試合をするとアメリカや日本がカナダに敗れる可能性は低いです。

それくらいアメリカと日本の実力は圧倒的です。

 

次に主要な国際大会の結果を見ていきましょう。

 

オリンピック

1996年アトランタ

  • 金メダル:アメリカ
  • 銀メダル:中国
  • 銅メダル:オーストラリア

 

2000年シドニー

  • 金メダル:アメリカ
  • 銀メダル:日本
  • 銅メダル:オーストラリア

 

2004年アテネ

  • 金メダル:アメリカ
  • 銀メダル:オーストラリア
  • 銅メダル:日本

 

2008年北京

  • 金メダル:日本
  • 銀メダル:アメリカ
  • 銅メダル:オーストラリア

 

世界選手権

2010年

  • 優勝:アメリカ
  • 準優勝:日本

 

2012年

  • 優勝:日本
  • 準優勝:アメリカ

 

2014年

  • 優勝:日本
  • 準優勝:アメリカ

 

2016年

優勝:アメリカ

準優勝:日本

 

2018年

優勝:アメリカ

準優勝:日本

 

JAPAN CUP 国際女子ソフトボール大会

2016年

  • 優勝:日本
  • 準優勝:アメリカ

 

2017年

  • 優勝:日本
  • 準優勝:アメリカ

 

2018年

  • 優勝:アメリカ
  • 準優勝:日本

 

2019年

  • 優勝:アメリカ
  • 準優勝:日本

 

USAインターナショナルソフトボールカップ

2016年

  • 優勝:日本
  • 準優勝:アメリカ

 

2017年

  • 優勝:日本
  • 準優勝:アメリカ

 

2018年

  • 優勝:アメリカ
  • 準優勝:日本

 

2019年

  • 優勝:アメリカ
  • 準優勝:日本

 

ご覧いただいて分かると思いますが、近年の国際大会の決勝戦は全てアメリカと日本との対戦になっております。

北京オリンピックの後も僅差ではありますが、国際大会では日本が優勝することが多かったですが、ここ数年は明らかに日本はアメリカに敗れることが多くなりました。

試合結果を見ると僅差に見えますが、結果は負けが続いているのと、試合内容を見ると総合力では劣っているという印象です。

ソフトボールのチームの実力を測る尺度は色々とありますが、大きく分けると下記に分けられると思います。

 

  • 打撃力(打率、小技のうまさ、長打力など)
  • 守備力
  • 投手力(捕手の配球、ピッチャーのコントロールも含む)
  • 監督の采配力

 

上記の4つの中で、日本がアメリカより勝っているとすれば守備力くらいだと思います。

守備については昔から日本はうまいとされており、それは今でも同じです。

ショートの渥美万奈選手やサードの山本優選手や、セカンドの市口侑果選手などのグローブ捌きは本当に見事なものです。

 

 

他の項目については同等か、少し劣っているという印象です。

打撃については、日本は元々バントやエンドランなどの小技の精度が高く、天才的なバッターの山田恵里選手など長打力のある選手もいて、つなぐバッティングで点を取るという戦い方が主流でした。

当時はアメリカよりもつなぐバッティングという面では勝っていたと思います。

しかしながら、ここ数年はアメリカの投手のレベルも上がり、日本が小技を失敗する場面が目立つようになってきました。

逆にアメリカの小技の精度が上がってきており、進塁させる技術についてはほとんど差がないと言えます。

むしろ投手陣はアメリカの方が厚いので、日本の失敗が目立つようになりました。

一方、日本はアメリカに対抗して長打力を伸ばしており、以前に比べるとかなりホームランを打てる選手が増えました。

不動の4番の山本優選手に数々の国際試合で長打を放つ山崎早紀選手はもちろん、1番で起用された江口未来子選手などもアメリカの強力な投手からホームランを打てます。

確かに日本は長打力はついていますが、元々長打の多いアメリカには及びません。

アメリカはほぼ全員がホームランを打てるバッターであり、日本は度々下位打線にも苦しめられております。

典型的なのが2018年の世界選手権で、最後の最後でアメリカに逆転されましたが、下位打線の連打によるものでした。

投手力についても日本は世界最強と謳われる上野由岐子投手を擁しますが、投手陣全体の力としてはアメリカに少し劣っているという印象です。

そもそも上野由岐子投手だけでは勝ち抜くことはできないということが、2018年の世界選手権ではっきりと分かりました。

上野投手はダブルヘッダーで一日で200を超える球を投げ続け、逆にアメリカは巧みに投手陣をローテーションしておりました。

世界選手権は少しでも上野投手を休ませることができる投手がいたら結果は変わっていただろうなあと見ていた人は誰もが思ったと思います。

ただ、試合に負けはしましたが、上野由岐子投手が一人で投げ続ける姿を見て、私自身は震えるほど感動しました。

多くの方が彼女に勇気をもらったのではないでしょうか?

 

 

前述の通り、上野由岐子投手本人も話しておりますが、東京オリンピックでの投手は上野由岐子投手だけでは絶対に勝てません。

日本もそれは理解しているので、投手陣の育成をしっかりやっております。

投手の二番手は投打二刀流でバッティングも素晴らしい藤田倭投手、三番手は色々と候補の選手がいますが、唯一の左ピッチャーで同じく投打二刀流の尾崎望良投手が有力です。

藤田倭投手はコントールが良く、変化球の切れもあり、国際大会の経験も豊富なので先発も任せられます。

また、尾崎望良投手は左投げなので、左バッターに有利とされております。

日本には左ピッチャーがいなかったため、アメリカの左バッターの打線につかまった時に対処のしようがなかったのですが、尾崎投手が仕事をしてくれれば日本にとっては非常に大きいです。

実際、尾崎望良投手はベテランなので安定感がありますし、コントロールが非常によく、三振も取れるピッチャーです。

ただ、藤田投手、尾崎投手は素晴らしいピッチャーではありますが、甘い球が入りアメリカ打線の長打を許す場面もありますので、さらに「長打を打たれないための投球」というのが求められております。

一方のアメリカの投手は北京五輪でエースを務めたキャット・オスターマン投手に、絶対エースのモニカ・アボット投手、アリー・カルダ投手、ケイラニ・リケッツ投手など110kmを超える豪速を投げれる強力な選手ばかりです。

日本で110km超えを安定して投げれるのは上野由岐子投手くらいなので、いかに強力な投手陣か分かると思います。

110km超えは日本人選手は慣れていると言われておりますが、実際は簡単に打てておりません。

そういった意味では日本打線を苦しめることのできる投手ばかりと言えます。

特にアボット投手は日本のプロフリーグのトヨタ自動車のエースでもあり、日本選手はよく知る選手なのですが、打てる時もありますが、多くの場合はうまく抑えられてしまっているという印象です。

アボット投手は本当に素晴らしいピッチャーで上野由岐子投手クラスの選手と言えます。

最後に監督の采配ですが、アメリカの方がうまく選手交代をしているという印象です。

決定的な例としては、アメリカの左バッターに対抗するために、日本の左投手の尾崎投手を当てましたが、そこですかさず代打で右バッターを送り込み、見事に尾崎投手からホームランを打つ場面がありました。

 

2018年のジャパンカップでアメリカの采配が的中する場面(1:14:15辺りからご覧下さい。)

 

それだけでなく、アメリカは日本のバッターが相手ピッチャーに慣れてきたというタイミングで投手交代をさせて、リセットさせるなど、かなり戦術的に選手交代を行っております。

一方の日本にはそういったダイナミックな采配はあまり見られません。

結果論になる部分もあるので、一概には判断できませんが、上記のようにアメリカは合理的と思われる采配を多用してきます。

以上の通りで、現状は日本は全体的にアメリカに少し劣っているような印象です。

ただ、僅差であることは間違いなく、どちらかのミスにより試合が簡単にひっくり返ってしまうというレベルです。

 

東京オリンピックで日本が勝つには?

では日本がアメリカに勝つためにはどうすればいいのでしょうか?

一番はアメリカに長打を許さないということだと思います。

日本の守備は世界でトップなので、たとえ強力なあたりでも長打でなければ、かなりの確率で守り切ることができます。

上野由岐子投手は世界最強のピッチャーですので、2018年の世界選手権のように無茶な連投をしなければ甘い球は決して投げないので、長打を打たれる可能性は極めて低いでしょう。

一方、藤田投手バッテリーと尾崎投手バッテリーについてはアメリカに大事な場面で長打を浴びるという痛い目に遭っております。

上野投手以外の投手陣が配球を含めてどれだけシビアなピッチングができるかが勝利の鍵を握ると言えます。

もちろん、点を取らないと勝てないので山本優選手、山崎早紀選手、山田恵里選手のような強力なバッターに他の選手も続くことを期待したいですね。

アメリカの投手陣は非常に強力ですが、日本の打線もかなり強力なので、切り崩せないことはありません。

きっと小技と長打を織り交ぜた素晴らしい打線を見せてくれることでしょう。

主観も含めて色々と書かせていただきましたが、東京オリンピックの女子ソフトボールは非常に面白い戦いになると思います。

日本の初戦は2021年7月22日(木) 9:00 ~です。

是非リアルタイムで見て応援したいですね。

 

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